酒井敬仁
○神様を真剣に愛する
| 1999年3月10〜17日、私はシンガポールで行われた「国際セル教会大会」に出席いたしました。 研修は、朝8時から讃美で始まりました。 午前中に2つの学び、午後に2つの学びがありました。 午後6時に学びが終わります。 近くの屋台で夕食を食べて、その後セルグループに参加しました。 夜8時〜10時までセルグループの集まりがありました。 シンガポールはきれいな国ですが、観光をする時間などまったくありませんでした。 世界から、セル教会を学びに来ていたのですが、みんな真剣でした。 神様を愛することに真剣でした。 神様を愛することに真剣である…私は、このことにおいて反省させられました。 国際セル教会大会のホスト教会は、フェイス・コミュニティ・バプテスト・教会という教会です。 その教会では、セルリーダーのために7回のリーダー研修会を開いています。 「もし、7回の研修のうち2回以上休んだ人がいた場合、その人はどうしたら良いのでしょうか?」 するとこう答えられました。 「その人は、その場に来るべきではなかったと言うことです。神様を愛する思いがなければリーダーになることはできません。」 まず、神様を愛する。人の思いを優先しない。神様を愛する。その心が徹底していました。 私は、とても感動し、反省しました。 「神様を愛している」そのことを誇りとする私たちでありたいですね。そう思われませんか? | |||
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それは、主管牧師、牧師、ゾーンパスター(地域牧師)、ゾーンスーパーバイザー(セルリーダーの相談役)、セルリーダー、メンバーの全員の心が一つのビジョンで結ばれていたことです。 そのビジョンというのは… 「神様は、シンガポールの全ての人を愛して下さっていて、シンガポールは神様のものであるのに、神様をまだ知らない人がいる。このシンガポールを神様のみ手の中に返そう!」 というものです。 このビジョンにシンガポールの全てのセル教会、クリスチャンが心を一致していました。 この8月に、シンガポールの建国記念日があります。 そのときには、シンガポールのすべてのセルグループが一致して大イベントを計画しています。 「神様は、日本の全ての人を愛して下さって、イエスキリストを送って下さった。そして十字架にかかられて全ての人に救いを開いて下さった。日本は神様のものであるのに、神様をまだ知らない人がいる。この日本を神様のみ手の中に返そう!」 そう本気で信じられますか? | |||
| 私は、日曜日、「フェイス・コミュニティ・バプテスト教会」に出た後、「ハーベストシティ教会」という特に若い人たちが集まっている教会の礼拝にも参加いたしました。礼拝では、エレキギター、ドラム、キーボード、トランペット、ベース、20人程の聖歌隊などで礼拝の讃美をしていました。 | シティ・ハーベスト教会の前で | ||
30分ほど讃美をしたり、祈りがあった後、自然にメッセージが語られ、最後には信仰を決心する人や祈ってもらいたい人たちが前に進み出ていました。 日曜日には何回も礼拝があり、次の礼拝に参加するためたくさんの若者たちは入り口のドアの開くのを並んでまっていました。 | シティ・ハーベスト教会の礼拝のもよう | |||
| その教会のビジョンは、2000年までに、シンガポールの国のティーンエイジャーの1%が集う教会となることで、それはすでに実現可能のビジョンだというのです。 自分の所属する教会が大きくなるかどうかは問題ではない。シンガポールの全教会が一致して、シンガポールを神様のものとして取り返す。そのビジョンで心が結ばれていました。 | |||
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| 今回、実際に、セルグループに参加することができました。 シンガポールでは、夜8時〜10時までというセルが多くあるそうです。 シンガポールの人たちも、日本人と同じように、とても良く働きます。 残業をして、セルには遅刻して来る方もおられます。 ですから、絶対に時間厳守だそうです。 人は仕事が終わった後、「セルグループにいこうかな、それともやめようかな」と思います。そんな時、時間通りに終わるとわかっていれば、安心して行くことができるのです。 ですから、まだ来ていない人がいても8時に始まって10時には必ず終わる、ということがとても大切であると強調されていました。 | |||
| 居間の床に、そのまま丸く座ってセルグループが始まりました。 アイスブレーカーから自然にワーシップに移ってゆきます。 ワーシップの時間は、10曲位讃美を続けてゆきます。 ギターやテープ、からおけなど使うそうです。 讃美し続けながら、讃美の途中でリーダーがたびたび祈ります。 また、特に祈りを求めている人にはみんなで手をおいて祈りました。 続けて讃美をする中で、みんなの心が神様に向かってゆき、とても素直になれるのです。 ワーシップの時間は、神様を見上げ礼拝する時間なので、スムーズに進むように気を配っていました。 どのセルグループも、その日につかう讃美の歌詞をコピーしていました。 小型のOHPを用意しているところもあります。 ワーシップの後、自然にワークへと移ります。 ワークというのは、ビジョンの時のことです。 讃美をしている途中で、「友達のために祈ろう」「今度は、セルグループでイースターの集会をします。イエス様と出会う人が起こされるように祈りましょう」といって祈りました。 シンガポールは、キリスト教国ではありません。 イスラム教の人、昔からの仏教の人がたくさんいます。 ですから、教会の礼拝に直接来る人は少ないのです。 また、普段からセルに誘っていてもなかなかきてもらえないそうです。 しかし、イースターとクリスマスは、みんなが良く知っているキリスト教のお祭りです。 ですから、教会には来なくても、セルに誘えば来る人たちがたくさんいるのです。それが伝道のチャンスなのです。 ですから、年に三回、イースターと秋とクリスマスに人々を誘うようにそれぞれのセルグループは祈ってずいぶん準備をします。 私の訪問した時、そのセルグループは、イースターの準備をしていました。 復活の劇をするそうです。 そして、それぞれがイエス様のことを伝えることができるように訓練していました。 また、誰を誘うか? 名前をあげて、その人たちのために祈るということをしました。 最初、ワークの時間に、セルリーダーが、「誰を誘いますか?一人一人名前をあげてください」言ったのですが、すぐにはメンバーの中から声があがらなかったのです。 その時、リーダーの横に座っていたスーパーバイザー、この方は今度結婚される若い女性の方でしたが、「あなたたちはそれでいいんですか?友達を誘わないでイースターを迎えるつもりなんですか?」とプッシュしていました。 すると、だんだんメンバーの中から「今度、仕事が変わったので職場の友達を誘います。」とか、「仕事でお客さんの家を回っているので、そのお客さんの中から2家族を誘います。」とか、だんだんと祈りのリクエストがあがってきました。 ある程度、メンバーは、プレッシャーを感じたと思います。 しかし、「シンガポールは神様のもので、神様が人々を愛していて下さる。神様のもとに人々は来なければならない」…というビジョンが、教会スタッフ全員とセルのメンバーの共通のビジョンであることがよく実感できました。 その一つのビジョンで、心が燃えていました。 一人一人が、「自分は神の国の戦士である」という自覚を持っていました。 そのセルグループは、12月に二つに細胞増殖したばかりでしたが、すでに12人集まっていました。 ある方は、研修の時に、「まだ信じていない人が、人を誘うための準備をしている様子をみた時に抵抗を感じることはないでしょうか?」という質問をいたしました。 すると、「神様が、シンガポールの人々を愛して、十字架にかかって死んでくださったのです。そして、シンガポールは神様のものです。だから、シンガポールを神様のみ手にお返しするために話し合っているのです。自分のためにしているのではない。神様のためにしている。祈って準備しているのです。…それを見て、躓く人はいません。」という答えがありました。 そして実際、その通りでした。 ここでも、まず神様のことを愛する。それが徹底されていたように思います。 | |||
左) ワークのもよう | ||||
必ず聖書を読みます。 そして、リーダーは、2週間前の牧師のメッセージをよくまとめておいて、それをみんなにはなしました。 メッセージのことでもしわからないことがあれば、セルリーダーは、その2週間の間に、ゾーンスーパーバイザーか、ゾーンパスター(地区牧師)に質問し、十分に備えるのです。 三つの質問がありました。 一つ目は、内容を確認するようなもの 二つ目は、実際的に訓練を導くようなもの 三つ目は、生活に適用するようなもの そして、み言葉から励まし合い、み言葉を分かち合いました。 さいごに三人づつのグループで祈りあい、セルの集まりは終わりました。 残ることのできる方には、持ち寄りのお菓子などがありまして、楽しい時を過ごしていました。 リーダーとスーパーバイザーとゾーンパスターは、月に一度、長い時間をかけて話し合うということでした。 | ||||
| ワードのもよう | |||
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そのビジョンは、人々が神様に出会い、その地域を神様のもとに返すことなのです。 人には不可能に思えても、神様には不可能なことはありません。 目を外に向けてゆきましょう。 | |||
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